2016年12月18日日曜日

多様な生き物がすむ川づくり 「アレチウリ駆除作戦」


特定外来生物法に指定されている一面を覆い生態系、身体・農林業に大きな影響を与えるアレチウリ

かつての猪名川には砂礫地やオギ原などの河原が広がり、そこには「カワラ〇〇」と名のついて在来植物が普通にみられました。しかし近年外来植物が増加し、在来種が減少しています。


猪名川には約300種の植物が生育していますが、約35%は外来植物で、外来植物率は全国2位。又外来植物の群落の面積も広く全国ワースト13位、近畿地方では2位です。かつては猪名川でも生育が確認されていたカワラハハコ、カワラサイコ、カワラヨモギなどは近年確認されていません。カワラナデシコやカワラマツバも減っています。ダイヤモンドシティー付近ではカワラナデシコがわずかに残っていました。近くでカワラナデシコの保全育成をする団体ができ活動されています。




流域ネット猪名川は、一面を覆い在来種の生育場所を奪う外来植物を駆除し在来種が互生していく川らしい景観にし、多用な生き物がすむ川にしようと」2010年3月より外来植物駆除活動をはじめました。取り組んだだけの効果は感じますが、猪名川全域を一団体だけでの活動では無理があります。活動地、家の近くでアレチウリを見かけたら抜いてください。またアレチウリの繁茂地を見つけたらお知らせください。
アレチウリに覆われた多田神社朱橋下流。
11月ころには種が完熟し葉や茎は枯れ足を踏み入れるのも怖いような景観になっていました。
8月終わりから9月に入ると鎌首をもたげたように花が咲くと
遠くからでもアレチウリとわかります。
花が咲く前の6月7月頃に駆除すると労力10分の1ですみます。
しかし、種が次々発芽するので定期的に見守り駆除が必要です。
アレチウリ雄花
アレチウリ雌花
鋭い棘のついて種ができ、手袋や作業着に突き刺さります。
種ができると発芽の可能性があるので、袋に入れて
猪名川河川事務所に連絡して収集処理してもらいます。
種子のついていないものは、抜き取りその場において大丈夫です。
特定外来生物法の規定により、アレチウリは一般の人が
別の場所に移動させてはいけません。
軍行橋下流での作業 下の写真は駆除後の写真です。
アレチウリを取った後には何も生えていませんでした。
 
アレチウリの駆除作業はクリーン作戦と同じで流域全体での
取り組みが必要です。1年に一度でも協力いただける
団体・企業・個人の皆様ぜひご連絡ください。


ダイハツ工業の皆さんの協力を得てアレチウリ駆除作業
をしている写真です。連携して活動したいと思っています。

カヤネズミの巣
多様な生き物がすむ猪名川にと願いながら活動していますと、
多様性を実感できる生物が増えていくのを感じます。
ミズイロオナガシジミ
メハジキを2016年は流域各地で見かけました。
 万葉集にも詠まれている野草のようです。






























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