2019年12月5日木曜日

「水中をのぞこう!」その3


ここはとある水辺...
どうやら水が湧いているようです。


これは伏流水(ふくりゅうすい)と言い、
川の水が地中を通って吹き出てきた湧き水のことです。
地中を通ってきたため、水は濾過されており水質は良好となります。

それでは、水中をのぞいてみましょう。





小さなワンドに沢山の魚が集まっていました。
大部分がオイカワの幼魚でしょう。



川には知られざる魅力がたくさん詰まっています。
自分だけのヒミツの場所を探してみてください。

2019年12月3日火曜日

ジュズダマで遊ぼう!

今年も中園橋の河原でアユの産卵場作り「川耕し」が開催されました。
流域ネット猪名川はサブイベントのクラフトを担当。
河川敷で伐採された木にペイントしたり、
ジュズダマを使ってアクセサリーを作りました。



ところで、ジュズダマ(数珠玉)という植物をご存知でしょうか?

ジュズダマは河原に生えているイネ科の植物でトウモロコシのような実をつけます。
その実には貫通するように花軸が通っていて、
これを引き抜くことで糸の通る穴ができます。

昔から子どもの遊びに利用されており、
知っている方も多いのではないでしょうか。


こちらは見本として製作したブレスレット。
ビーズと組み合わせたりすることで、
河原の植物からオリジナルブレスレットを作ることができます。

次回のクラフトは、ヒメボタル幼虫観察会のサブイベントとして実施します。

申し込みはコチラ↓↓↓
https://www.kkr.mlit.go.jp/inagawa/lib/event/2019/hotaru2019/hotaru.html



最後に猪名川漁協の皆さんから天然アユを振る舞っていただきました。
来年参加すれば食べれるかも?

2019年10月9日水曜日

水辺まつり開催

9月下旬に第16回目となる水辺まつりが開催されました。
今年からは会場が変更されて藻川宮園橋です。
葦船・カヌー・Eボートの体験ブースや屋台・フリーマーケット等が出展されています。

例年通り、流域ネット猪名川は「外来植物撲滅ツアー!」と「魚さわり」を担当しました。
「魚さわり」は藻川で捕まえた魚や猪名川上流域で捕まえた生き物をプールに放して触れ合うことができるブースです。いわゆるタッチプールになります。

 
今年は大きなナマズやウナギ、ボラが登場。
触り心地はいかが??


ニゴイの大群泳、魚たちは捕まらまいと中央へ逃げてしまいました。
小さくても速いぞ~


隣はアメリカザリガニ釣りとカメ牧場(ミシシッピアカミミガメ・クサガメ)です。
ザリガニ釣りのエサはスルメ。みんなたくさん釣れていました!
おとなしいカメは小さいお子さんにも大人気、初めて触った感想は??

水辺まつりは「みんなが川ガキになる日」をモットーに、
川に入ったり、河原で遊んだり、船に乗ったり、生き物と触れ合ったりして、
川に親しんでもらうお祭りです。

是非来年の水辺まつりにお越しください‼



2019年9月16日月曜日

夜の猪名川をご紹介②

天然記念物と聞かれると、何を想像するでしょうか?
そもそも天然記念物とは?

日本では、「動物、植物及び地質鉱物で我が国にとって学術上価値の高いもの」[1]を天然記念物に指定して保護を図ります。
兵庫県北部のコウノトリや西表島のイリオモテヤマネコなどが有名です。

早速のぞいてみましょう。


岩に紛れてとある生き物が隠れています。


オオサンショウウオです。
こう見えて歩くのが得意で猪名川の下流域でも目撃例があります。

そもそもなぜ「サンショウウオ」なのでしょうか。
それは、皮膚の匂いが山椒(サンショウ)の香りに似ているからだと言われています。

肉食で、大きい個体は1mを超えます。
夜行性なので餌を探していたのでしょう。
噛む力は強力で、手を噛まれると縫う破目になるとか...


ちなみにこちらは京都水族館のオオサンショウウオ。
興味のある方は是非足を運んでみてください。

☆特別天然記念物を捕獲することは法律で禁止されています。


[1] 文化庁/記念物
http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/kinenbutsu/


2019年8月15日木曜日

夏のイベント情報②

猪名川フェスタに引き続き、9月22日(日)に水辺まつりが開催されます。

さまざまな企画の1つである魚さわりを、流域ネット猪名川が担当します。
会場のある園田では、古くからナマズが神様とされてきました。
もしかしたらナマズにさわれるかも…??



今年の会場は昨年と異なり、宮園橋河川敷です。
会場には駐車場がありませんので、交通機関等を利用してご来場ください。
お魚とともに皆さまをお待ちしております‼

夏のイベント情報①

今年も猪名川フェスタに出展いたします!

 

流域ネット猪名川は、外来種をテーマに展示を行います。
猪名川にはどんな外来種が住んでいるのかな?

8月24日(土) アステホールで開催です。
皆さまのご来場をお待ちしております。





2019年4月10日水曜日

クズ抜きに挑戦

クズをご存知でしょうか?
山や河原、土手と言ったどこにでも生えているツル性の在来植物です。
漢方や葛餅(くずもち)の原料として利用されています。

地面を這うクズのツルは10m以上に伸びて他の植物に巻き付き覆ってしまいます。
時には木に巻き付いて枝を曲げてしまうこともあるだとか。
これでは多様性に繋がりかねません。
そこで多様な植生を目指すため、外来種の駆除に加えてクズを抜いてみようと考えました。


さて、どうしたら駆除できるのか?
ツルをたどって穴を掘ってみることにしました。


すると出てきたのは芋のような根っこ、塊根です。
ここに栄養を貯めているので地上のツルを切ってもすぐに新しいツルを伸ばすことができます。

掘り出した塊根はサツマイモのようにたくさん繋がっています。
中にはこんな大物まで。


かつてはツルを刈り取って作業用の材料にしたり塊根を掘り出して葛粉に利用していましたが、今では刈り取る人が減少し成長が早いのも相まって有害植物とみなされています。

ちなみに葛粉の作り方はシンプルで、砕いた塊根と水を混ぜ合わせ、デンプンを沈殿させて上澄みを捨てるだけ。これを何度も繰り返すと真っ白なデンプンだけが残ります。
このデンプンを乾燥させたものが葛粉です。


クズの駆除によって植生がどのように変化するのか。
これからが楽しみです。

2019年2月9日土曜日