そもそもアユとは年魚(1年で一生を終える)で、
親アユは10月頃に川を下り産卵します。
フカフカの細かな砂利が産卵床にはベスト。
この地点は孵化した稚アユが泳いで海まで3日以内に下れる距離が理想です。
およそ2週間で孵化した稚アユは海で冬を過ごし、
翌年の春から遡上(川を上る)します。
なぜ稚アユは海で過ごすのでしょう?
それは餌となるプランクトンが豊富だからです。
川のプランクトンは少なく、流されてしまうので稚アユが育ちません。
さて、本題に戻りましょう。
答えはYESです。
猪名川には2種類の天然アユが暮らしています。
大阪湾から遡上してくるアユと、
一庫ダム・知明湖を海の代わりとして繁殖しているダム湖産アユがいます。
さらに放流されたアユがいるので、
3種類のアユが猪名川に暮らしていることになります。
さて、天然遡上のアユはどこで産卵をしているのか?
稚アユが泳いで海まで3日以内に下れる距離、
それは尼崎・藻川周辺になります。
猪名川・藻川は上流に一庫ダムを抱えるため大水が起こりにくくなっています。
私たちの生活が守られている反面、
川の運搬・浸食作用が制限されてしまうのです。
つまり川底が自然の力によって掘り返されないということになります。
次第に川底は固められ、アユの産卵には適さない状況に。
そこで、固められた川底を人の力で耕そうというのが「川耕し」です。
テレビ番組等でご存知の方もいるのではないでしょうか?
実は猪名川・藻川でも「川耕し」が行われています。
実施日は産卵期である来月10月 6日(土):会場は一庫大路次川、
10月14日(日):会場は藻川中園橋。
2か所で実施されるのでお近くの会場へ是非お越しください。
定員が設定されているので応募はお早めに‼
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