「秋の七種(ななくさ)」をいくつ言えるでしょうか?
そのうちの1つに カワラナデシコ があります。
実は猪名川に自生地があり、
ボランティア団体「ナデシコ・10」の方々が保全活動を行っています。
場所は桑津橋河川敷、伊丹イオンの目と鼻の先。
猪名川では河川改修や外来種の影響で在来種は減少、
中には姿を消す種もいます。
ここのカワラナデシコも一時は20株にまで減少しましたが、
今では写真のような群生した姿を見ることができます。
冒頭では「秋の七草」とせず、あえて「秋の七種」と記しました。
ハギ・ススキ・クズ・カワラナデシコ・オミナエシ・フジバカマ・キキョウの7種類を指します。しかし全部が草ではありません。
細かく言うとハギは低木・クズはツルなのです。
そうすると「秋の七草」と書いたら矛盾が生じてしまいます。
こうした理由から「秋の七種」と書きます。 ※諸説アリ
由来は万葉集・山上憶良の歌の中に。
「秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花」
「萩の花 尾花 葛花 瞿麦の花 姫部志 また藤袴 朝貌の花」
なんと13世紀前から言い伝えられてきた言葉なのです。
カワラナデシコの開花時期は6月から12月まで。
年中美しい花を咲かせてくれることから(漢字で常夏と書くことも)、
日本人女性に重ね合わせることができます。
「なでしこジャパン」は記憶に新しいのではないでしょうか。
ナデシコを知れば知るほど奥深さに惹き込まれます。
一度足を運ばれてはどうでしょうか?
2020年10月14日、イオン横の猪名川河川敷を散策しましたが、撫子の花を見つけることはできませんでした。微妙に場所が違っていたのでしょうか?
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